6大金融・銀行グループの07年3月期連結決算が23日出そろった。当期利益は、過去最高だった前期より9.5%(2967億円)減の計2兆8248億円にとどまった。過去の不良債権処理で積んだ貸し倒れ引当金が不要となる「戻し益」が大きく減ったほか、提携先の消費者金融などノンバンクの業績悪化が響いた。伸び悩む本業の貸し出しの立て直しと収益の多角化を急ぐ。
23日発表した三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)の当期利益は、前期比25.5%減の8809億円。提携先の消費者金融大手アコムが赤字に転落し、保有株式の評価損などが生じた。
他行も、灰色金利撤廃で提携先の消費者金融や信販会社が大幅赤字となり、経営悪化に備える貸し倒れ引当金の積み増しを迫られた。みずほFGは、信販大手オリエントコーポレーションに対する金融支援などを決め、当期利益は同4.4%減の6209億円。三井住友FGも、プロミスの赤字に伴い保有株式の評価損などを計上し、当期利益は同35.7%減の4413億円だった。
本業のもうけを示す業務純益は6グループ合計で3兆4942億円と同10.1%減。貸し出しが伸び悩み、競争激化で調達金利と貸出金利の差である「利ざや」はほとんど改善が進んでいない。
07年3月末時点の貸出金に占める不良債権の割合は最低の住友信託が1.0%、最高のりそなが2.47%だった。
08年3月期の6グループ合計の当期利益は、07年3月期から約1割減の2兆5050億円を見込むが、3メガバンクはいずれも、08年3月期の年間配当金を同3000円増やす方針だ。
住友信託は6グループで初めて、13年ぶりに480億円の法人税納付を再開。残る大手行は、税務上の繰り越し欠損金を抱え、納付再開までに3?4年かかりそうだ。
(朝日新聞)
